まだまだ熱が冷めない、例のグラボ Radeon RX470のBIOSを書き換えてCross Fireのセカンダリとして使用しようというものです。
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Cross Fire(mGPU)の基礎
Cross Fire(mGPU)とは?
Cross Fire(mGPU)とは、AMD(旧ATi Technologies)が開発したマルチGPUシステムの名称です。
現在ではCross Fireという名称からmGPUという名称に変更されかかっています。(まだ完全にはmGPUという名称に統一されてはいません。)
Cross Fire(mGPU)は2枚~最大4枚までのGPUを並列動作が可能です。
違うモデル・違うメーカーのRadeonでもCross Fire(mGPU)はできる?
結論から申し上げると、『できるらしい』
できるらしいというのはどういう事なのかというと、私の環境では違うモデルでは動作しませんでした。
例えばRadeon RX470とRadeon RX580 Nitro+では動作しないし、
Radeon RX580 Nitro+とRadeon RX580 Pluseでは動作しないという事です。
環境によって左右されるのでしょうか?
Radeon RX580 Nitro+とRadeon RX580 Nitro+であれば問題なくCross Fire(mGPU)は動作しました。
AMD RADEON SETTINGSではCross Fireの項目が消えていたので、使えないと思います。
また、【原則同じGPUを使った方が無難】だと思います。
今回はBIOS書き換えをした、グラフィックボードを使用したので、Cross Fire(mGPU)が使えないという結果になってしまった可能性はあります。
BIOS書き換え編
Cross Fire(mGPU)のセカンダリ用が、x16の2スロット目に入っていることが前提で記載してあります。
3スロットなら1を2に、4スロット目なら1を3に変更します。
※スロットが間違えている場合はエラーが出るので、間違えても気にしないで大丈夫です。
ただし、ほかのグラフィックボードが刺さっていないことが前提条件になります。
Power Shell編
Set-Location C:\atiflash_284
.\atiwinflash -f -p 1 RX470.rom
※atiflash_284のフォルダがCドライブ直下にあり、BIOS ROMが同じフォルダ内に入っていることが前提です。
また、RX470.romは任意のファイル名に書き換えてください。
コマンドプロンプト編
cd C:\atiflash_284
atiwinflash -f -p 1 RX470.rom
※atiflash_284のフォルダがCドライブ直下にあり、BIOS ROMが同じフォルダ内に入っていることが前提です。
また、RX470.romは任意のファイル名に書き換えてください。
ベンチマーク結果
RX470 Nitro+ ×2枚 Coreクロック1266Mhz スコア:7465
RX580 Nitro+ ×2枚 Coreクロック1340Mhz スコア:7824
RX580 Pluse ×2枚 Coreクロック1366Mhz スコア:7826
GeForce1080 ×1枚 スコア:7023
GeForce1080Ti×1枚 スコア:8969
コストパフォーマンス
RX470 Nitro+ ×2枚 Coreクロック1266Mhz 1スコア:2.32円
RX580 Nitro+ ×2枚 Coreクロック1340Mhz 1スコア:2.21円
RX580 Pluse ×2枚 Coreクロック1366Mhz 1スコア:2.21円
GeForce1080 ×1枚 1スコア:4.27円
GeForce1080Ti×1枚 1スコア:6.69円
例のグラボは1枚、6,459円(税込)2枚で17,318円
GeForce1080は1枚中古で3万円程度(ヤフオク価格)
GeForce1080Tiは1枚中古で6万円程度(ヤフオク価格)
※電気代は考えないものとする。
1スコアあたりの値段を見てみるとGTX1080なら約2倍
GTX1080Tiなら3倍ぐらいの価格です。
2枚の価格でもGTX1080よりも値段が安く1080よりもパフォーマンスが出る、かなり魅力的ではないでしょうか?
ただし電気代は上がると思いますが…w
総評
例のグラボを1枚改造できるなら、2枚買ってCross Fire(mGPU)として活用するのはアリ!
コスパで考えても、改造用のパーツを買っても有効と言えるでしょう。
気になる方は在庫のある今、買ってみてもいいのではないでしょうか?